2012年7月5日木曜日

佐高信 小沢一郎の功罪


2010 毎日新聞社


「タレント文化人筆刀両断」というタイトルで「タレント文化人」をこきおろしている。
大前研一にあこがれてマッキンゼーに入社した勝間和代は「おんな大前研一」であるという。
「マッキンゼー病」とは、根本的な構造や体質を変えようとはせず、一時しのぎの解決策めいたものでごまかすことである。
二人とも、大勢のファンに囲まれているが、大学を出て大企業に入るような一部の人たちである。
マッキンゼーがコンサルタントを引き受けるのも、大企業である。
そういう意味では、二人とも、おのずから限界があることは認めなければならない。
逆に、限られたフィールドのなかで特化したことで成功したということではないだろうか。

京セラの稲盛和夫は、京都府八幡市円福寺に「京セラ従業員の墓」を建てるなど、オウム真理教も顔負けのマインドコントロールを社員に強いるので、著者は京セラならぬ狂セラと呼んでいる。
たいていの企業では、社員を会社色の「カラー」に染めようとしている。
「名経営者」といわれる人ほど、「神がかり」になる傾向はあるのかもしれない。

「浅草のフランス座というストリップ劇場で漫才をやっていたたけしもずいぶんエラクなったものである。」とは、「ビートたけし」のことである。過去になにをやっていたかとかいうのはどうかと思うが、ビートたけしの毒舌ぶりも人気のヒミツであろう。
ビートたけしの「たけし菌」が増殖していて、東国原秀夫、橋本徹もその保菌者であるという。
そういえば、宮崎県では、口蹄疫の大流行で大騒ぎになっていたのが悪夢であったかのように忘れられ、東北地方の風評被害の影響で、宮崎や鹿児島県の農産物や畜産物の人気が高くなっているようだ。

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