2012年2月17日金曜日

夏野剛 スマートフォン

2011 株式会社アスキ―・メディアワークス

携帯電話のサービスは、本格的に始まってから約20年に過ぎないが、2011年には、人口普及率は9割を超えると言われるほど瞬く間に普及した。その間、日本の携帯電話には、世界最先端の技術、機能が搭載されるようになった。ただ、進化した「ケータイ」の技術や規格を海外に広めることはできず、日本独特のものになってしまった。そのため、日本の高機能携帯端末は、「ガラパゴス・ケータイ」、略して「ガラケー」と呼ばれている。
そこへ、2008年にiPhone、2009年にはAndroid端末が登場し、スマートフォンがブームとなった。2011年にはスマートフォンの出荷台数が従来の携帯電話と並び、今後も拡大傾向が続くと予想されている。
それでは、スマートフォンは従来の携帯とどこが違うのかといえば、じつはそれほど厳密な違いはない。日本のガラケーの機能は、高いのでスマートフォンではできないことでもできることがある。
ただ、スマートフォンでは、ケータイより広い画面でインターネットのサイトをそのまま見ることができ、パソコンで使っているメールアドレスがそのまま使えるので、パソコンのように使うこともできる。
また、AndroidなどのOSの仕様が公開されていて、さまざまな会社がスマートフォン向けのアプリケーションを開発している。
ユーザーはそれらのアプリケーションを自分の端末に追加し、自分好みに端末をカスタマイズすることができる。
アプリ提供サイトには、App Sore、Androidマーケットなどがあり、多彩で便利なアプリが提供されている。
現在、スマートフォンはブームとなっているが、必要というわけではないのに知らないと取り残されるような気がする心理もブームを後押ししているのではないだろうか。スマートフォンを使用すると、パケット通信をしないわけにはいかないので、電話だけ使おうとする人には従来の携帯電話のほうが電話料金は安く、そのほうが向いているようである。

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