2010年12月20日月曜日

副島隆彦・佐藤優 暴走する国家 恐慌化する世界

平成20年 株式会社日本文芸社

副島隆彦 1953年生まれ

佐藤優  1960年生まれ

言論界で注目されている二人による対談である。
佐藤優は独特の個性があるが、一方の副島隆彦も自らを預言者あるいは霊能者と称している。
佐藤優によると、ロシア語で「イエズス会士」というと、「偽善者、策略家」という意味がある。それは、イエズス会という組織は現地の習慣にできるだけ順応し、相手の社会に入り込もうとするからである。
16世紀ごろ、イエズス会は、見た目にはロシア正教とまったく同じ形のカトリック教会を作ってロシアに入っていった。カトリックとロシア正教とが、どう違うのか知らないが、ロシア正教徒からはイエズス会は嫌われているのであろう。
日本でも、織田信長に近づいたのは、イエズス会の修道士であった。

陰謀とか秘密結社といった話題になると、アメリカ大統領が、裏で誰かに操られているとか、世界を動かしているのがユダヤ人であるとかいうが、まともに信じる人はいないだろう。
そう言えば、ベストセラーにもなった「ダヴィンチ・コード」もその類の本であった。
ニュートンも、「フリーメイソン」であったかどうかはともかく、何十年も錬金術の研究を続けていた。
探しものは見つからなくても、そのかわり、他の価値あるものが見つかるということはある。

副島隆彦の預言によると、国家は今、めちゃめちゃなことをやりだして暴走を始めている。
日本も「新統制経済国家」への道を歩んでいるということである。

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