2012年1月13日金曜日

福沢恵子 勝間和代 会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール

2007 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

女性が会社で男性と同じように働けるようになったのは、ごく最近のことである。
1985年に男女雇用機会均等法が成立したが、これは、国連の女性差別撤廃条約を批准するために、国内法の整備が必要になったためつくられ、経済界からは猛反発をうけた。さらにその後1999年になって改正雇用均等法が施行され、多くの企業が本格的に女性の活用に取り組むようになった。このように、日本の企業で女性が男性と同じように働けるようになったのは、10年ほど前のことである。
このような歴史を考えると、多くの女性は、組織の中で働くための知恵や技術に欠けている。じつは、日本の会社では正論やタテマエと考えられていることとは別のルールが支配している。女性や若い世代の男性は、しばしば、そのことに気づかず間違いをおかしてしまうのであるという。
たとえば、まじめで有能であれば、きっといつかは周りが認めてくれるはずという考えである。テストの点数で評価される学生時代なら、この考えは正しいかもしれない。しかし、会社で、部下が有能であるかどうかを判断するのは上司である。自分で有能であると思っていても、自分で思っているほど有能ではないのかもしれず、評価されないと言って周りを恨むのはお門違いであるという。
会社で評価されるには、上司が喜ぶように行動しなければならないのである。
以下、ほかの話も、おなじようなもので、そういわれてみればそうだと会社に勤めたことのある人間なら思いあたるようなことである。会社では、有能な人が、評価されるということは少ないので、能力があってもないふりをするのも処世術のひとつということであろう。
会社というのは、仕事さえきちんとしていれば文句はなかろうというところではないというわけである。

1 件のコメント:

  1. 勝間氏のような、世間で成功した人が言っていることだから、そうかもしれないが、この文章を読んで不愉快に感じる人も多いことだろう。
    やはり、仕事をきちんとやって、能力がある人が、正当に評価されるべきである。この点、若い人や女性が日本の会社を変えてもらいたいものだ。しかし、こんどは何も分からない経営者は、「女性や、若手を起用する」とか言って、能力に関係なく、女性や若手を持ち上げようとする。
    ようするに、評価しようにも、仕事のことが分からない人が、人事異動で上司になるにすぎないということである。

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