2010年10月20日水曜日

長谷川耕造 タフ&クール

Tokyo midnightレストランを創った男

2010 株式会社小学館

1950年生まれ

横浜の漁師町に生まれ、浅野中学から湘南高校に進む。猛勉強して、東京大学も受験するが、早稲田大学商学部に入学する。
ここまでは、普通とあまり変わらないように見えるが、それからが違う。
大学を2年で中退、ヨーロッパに渡り、皿洗いをして金を稼ぎながら、各国を放浪する。
1972年帰国、翌年に23歳で「長谷川実業」を設立、高田馬場に喫茶店「北欧館」をオープンし、大繁盛させる。
1980年以降、三宿や代官山、西麻布などにカジュアルレストランを次々とオープンする。
1997年、「グローバルダイニング」に社名を変更。1999年、東証2部上場。
西麻布の「権八」は、ブッシュ大統領と小泉首相が一緒に来店したことで知られる。
ほかに、イタリアンレストラン、「ラ・ボエム」、米国南部料理、「ゼスト」、アジア料理、「モンスーンカフェ」など、東京都内を中心に約60店のレストランを展開している。

大成功した著者であるが、2008年の「リーマン・ショック」以降の景気低迷で消費者の節約志向が高まり、外食産業の経営には逆風が吹いている。
こうしたなかで、これからどのように経営の舵をとっていくのか、著者の腕の見せどころである。
著者は、経営者としても個人としても、人生を思いきり楽しんで死んでいきたいと思っている。
そのためには、「タフでしかもクールでいこうじゃないか。」と言う。
起業家とか経営者には、つねに明るく前向きな姿勢を保っていくメンタリティーの人が多いようだ。

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