2013年5月23日木曜日

北野武 超思考


2011 株式会社幻冬社

北野武またはビートたけしがうけている。
毒舌のなかにも鋭く真実を突くような言い方に共感する人が多い。
漫才で人を笑わせるのは大変なことである。
つねに新しいネタを考えださないと飽きられる。
自分で必死に考えることから、単なる知識ではない知恵が生まれる。
本をいくら読んでも、知識は増えるが、自分で考えなければ知恵はつかない。
松下幸之助も、学校は出ていないが、自分で考え抜いて得た知恵を持っていた。
北野武を松下幸之助に比べるのは、褒めすぎだろうか。
褒めて持ち上げておいてから、さんざんこき下ろすのは、世間ではよくあることだから注意しなければならない。
世論を味方につけないと、横綱朝青龍やホリエモンのようにいじめられる。
褒めるときは、べた褒めし、叩くと決まれは、徹底的に叩きまくる。
まともなこととは思われないが、テレビ局やコメンテーターは、世間から叩かれている人間の肩を持つと、自分達も一緒に叩きまくられることを知っているのである。
子供の社会のイジメも同じで、クラスのみんなで一人の子をいじめるのは、その子が憎いわけではない。みんなといっしょにいじめないと、自分がいじめられると思うからである。
いじめる側に加わらないと自分がいじめられるかもしれないという恐怖心がいじめる側にあるらしい。
つまり、子供の社会は、大人の社会のミニュチア版なので、イジメをなくそうといっても簡単ではない。
こう言うと、イジメをなくそうというのが世間の建前だから、逆にいじめられそうである。
子供の社会は狭いから、いじめにあったときに大人に相談できるようにしておかないと、深刻なことになりかねない。
今は、お笑い芸人がもてはやされている。テレビに出て人を笑わせるからすごいと尊敬までされている。
北野武も言うように、お笑い芸人が世論に迎合して自主規制するようになってはつまらない。
せめてお笑い芸人くらいは、本音に近いことを言ってもらいたいものである。

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