2011年9月12日月曜日

吉田就彦 アイデアをカタチにする仕事術

2010 東洋経済新報社

1957年生まれ

世の中、停滞していると言われつづけているけれども、「ヒット」は生れている。
映画「相棒」とか、スタジオ・ジブリのアニメとか、AKB48などの音楽もそうである。
ビジネスの世界でも、毎年、ヒット商品が生まれている。
これらのヒットを生み出すためには、宮崎駿のような「クリエイター」が、無から有を生み出しているだけではない。
「プロデューサー」と呼ばれる職業の人が、それをさらに育て、大きくしている。
さまざまなメディアを使ってヒットを生み出そうとしているのが、「コンテンツ・プロデューサー」だとすれば、会社の経営にかかわるのが、「ビジネス・プロデューサー」である。
著者によると、優れたプロデューサーには、次のような多様な能力が求められる。
1.ヒットの芽や人財を見つける「発見力」
2.世の中の動きや物事の本質がわかる「理解力」
3.ビジョンを描きゴールをイメージできる「目標力」
4.さまざまな資源を活用できる「組織力」
5.人や組織を励まし、力を発揮させる「働きかけ力」
6.トラブルや環境変化に対応できる「柔軟力」
7.実行し、達成して、次への蓄財とする「完結力」
「ヒット・プロデューサー」という達人になるためには、これらの能力を鍛え高めることが必要である。
自然発生的に「ヒット」が生まれることもないわけではないが、多くの「ヒット」は、「プロデューサー」がさまざまな資源を組み合わせてつくりだしている。
たとえば、テレビドラマでは、視聴者の目を引くのは俳優であるが、その裏では、キャラクターをつくったり、筋書きを考えたり、さまざまな役割の人がいて、さらに全体を差配しているのが「プロデューサー」になるらしい。
ただ、私にはあまり聞きなれない「コンテンツ業界」や「プロデューサー」という言葉には、まだピンとこないものがあった。

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