2009年12月21日月曜日

田原総一朗・佐藤優 第三次世界大戦

新・帝国主義でこうなる!

2009.2 株式会社アスコム

田原総一朗1934年生まれ

佐藤優1960年生まれ

佐藤優は、現在の大混乱する世界を見通すキーワードは、「第三次世界大戦」だと考えている。第三次世界大戦が起こるかどうかにかかわらず、すでに始まっているという前提で、国際情勢を見ることが必要だという。
アメリカはつねに戦争をし続けてきた国である。9.11テロ以来、イスラム原理主義との戦いが続いている。
冷戦終結後、アメリカが古代ローマ帝国のようになり、アメリカ金融帝国主義、ドル帝国主義が、ますます発展するかに見えた。
アメリカが世界帝国になりかけたとき、イスラム帝国主義と衝突したのが9.11テロである。
9.11テロは、アメリカ帝国主義にたいして、絶望に追い込まれた民族・青年たちの反乱のようにも見えるが、実はそうではない。
むしろ、ヨーロッパの大学や大学院に留学して、英語もドイツ語もできる、飛行機も操縦できるという、今の社会ではトップ・エリートにはなれないが、ちょっと下ぐらいのエリート層が引き起こした事件であった。
能力はありながら、人種的に西欧社会では差別されるという不満を持った人間をアルカイダが巧みに組織化したのだという。

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