2009年12月12日土曜日

上野佳恵 情報調査力のプロフェッショナル

2009.3 ダイヤモンド社

著者は、コンサルティングとかリサーチなどの情報調査の仕事を職業としている。
情報を調べるだけでなく、自分自身の知識や知恵にして、さまざまな形で活用することが大事である。
インターネット上には情報があふれ、キーワード検索ひとつで膨大な情報を得ることができる。しかし、単に検索を繰り返すだけでは本当に必要な情報にたどり着くことはできない。調べる力をみがき、活用することによって、情報のプロフェッショナルになることができる。
「情報リテラシー」という言葉がある。
いろいろな手段で情報を獲得し、それを知識に組み込んで問題を解決し目標を達成するためのスキルである。どんなにたくさんの情報をもっていても、そのなかから肝心の情報を読みとる力や判断する力がなければ、情報リテラシーが高いとはいえない。
ツールの利用に長けていても、思考力、分析力、判断力などの基本的能力がなければ「調べる」というサイクルは成りたたない。
いっぽう、どんなに優れた分析力があっても、情報を集めたり、調べる力に問題があると、問題解決力は高まらない。
いくら情報がたくさんあっても時と場合によってうまく使いこなすことができなければ、宝の持ち腐れになってしまう。
情報量が増えても、自分自身の知識や知恵にしなければ、「情報力」は強くならない。

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