2008 枻出版社
デジタルツールとは、パソコンや携帯電話、ICレコーダーなどの、情報をデジタルデータとして扱うもので、キーボードのようなハードウエアからワープロソフトのようなソフトウエアを含む。
アナログツールとは、ペンと紙との組み合わせで、ふせんやノート、メモ帳、手帳などが含まれる。
デジタルツールとアナログツールを使って、書いたり、考えたり、アイデアを出す。
それぞれ、どんなツールがあって、どのように使えばいいのか。
それぞれのツールを使い分けることによって、スムーズに考え、アイデアを出していく。
以上が、本書のテーマであり、様々なデジタルツールやソフトウエア、文房具などを写真で紹介している。
紙やメモ帳だけでも、じつにいろいろな種類があり、サイズや紙質にこだわる人も多い。
愛用の文房具で良いアイディアを生み出したいというのは、誰でも考えることであろう。
そのなかで、20年以上も前に流行したシステム手帳は、今でも使われている。
ただ、かってのシステム手帳の機能の多くは、今では携帯電話に取り入れられている。
いま、システム手帳には、ユーザーの願望や将来実現したいイメージを書き込むための紙がぎっしり綴じられている。
手帳にユーザーの価値観と目標を記入し、それに向かってどのようなステップをふんでいくのかを記入する。
そして、毎日、毎週、この予定をチェックし、実行していくことによって目標を達成することができるのである。
私は、このようなやり方は将来から逆算して、今やることを決めていくやりかたのような気がする。
それはそれですばらしいのだが、だんだん歳を取っていくと、しんどくなりそうである。
それよりも、いまの自分を知ることによって、将来何ができるのかを考えなければならない。そうすると、体力、記憶力や精神力には限界がある上に、年齢を重ねるにつれて衰えてくるから、それほどすごいことができるとも思われない。
情報も集めようと思えばいくらでも集められるかもしれないが、今の情報は陳腐化するのもはやい。とくにデジタル情報は、対応する機器やメディアが使えなくなるというリスクをかかえている。
結局、歳を取ると小さな個人的な手帳が、いちばん使いやすそうである。
パソコンのソフトも、むやみと機能が多く複雑になるより、なるべく変わらないでもらいたいと思うのである。
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